結納・結納返しの手順

  結納返し  (日を改めて、結納返しのみ行なう場合)

結納を頂いた後で、日を改めて、女性側の両親と本人で結納返しを持参する場合です。

  挨拶の手順

男性側 女性側
@到着   玄関にて出迎えます。
  挨拶は、御両親・本人とも
    「おめでとうございます」 または、
    「本日はおめでとうございます」
  と言います。
  (両家のお祝いなので、「こんにちわ」ではなく「おめでとうございます」と言います)
  女性側を客間へ案内します。

  ホテル・料亭などで行なう場合は、部屋への誘導は会場スタッフの方が行ないますが、本来は男性宅へ来て頂くべき事なので、できれば男性側が先に到着し男性側を出迎える形が望ましいです。
  男性宅へ到着したら父親が先頭で入ります。
  挨拶は、御両親・本人とも
    「おめでとうございます」 または、
    「本日はおめでとうございます」
  と言います。
  (両家のお祝いなので、「こんにちわ」ではなく「おめでとうございます」と言います)
  お菓子などの手土産を持参した場合は、玄関で渡します。
A結納を飾る   飾りつけ中は(できれば別室にて)静かに待ちます。   飾りつけは主に両親が行ないます。
  飾りつけ完了したら、父親が「飾りつけが整いましたので、御挨拶をさせて頂きます」と男性側へ合図をします。
B着座 pic_aisatu.jpg(21705 byte)
  座布団に座ります。
  両家が座ったら、全員が座布団を外し(各自の背後へ置きます)、扇子を手前に置きます。
  【  扇子の使い方はコチラを参照  】

  洋室の場合は、扇子を机の上に置きます。
  座布団に座り、女性側が座るのを待ちます。
  両家が座ったら、全員が座布団を外し(各自の背後へ置きます)、扇子を手前に置きます。
  座布団を外し、扇子を置くことが、「これから挨拶をはじめます」という合図になります。
  【  扇子の使い方はコチラを参照  】

  洋室の場合は、扇子を机の上に置きます。
C男性側挨拶   正座のまま、女性側の挨拶を静かに聞きます。   女性側全員が両手をついて頭を下げます。
  頭を下げたまま、父親が口上を述べます。
  述べ終わったら、全員が頭を上げます。

  口上:
  「過日は結構な御結納の品々を頂きましてありがとうございました。本日は吉日の故、御引出結納(おひきでゆいのう)の品を持参いたしました。なにとぞ幾久(いくひさ)しくご受納(じゅのう)下さい。」
(「返す」という言葉を避け、「御引出結納」と言います)
D女性側挨拶   男性側全員が両手をついて頭を下げます。
  頭を下げたまま、父親が口上を述べます。
  述べ終わったら、全員が頭を上げます。

  口上:
  「ありがとうございます。幾久しく(いくひさしく)お受けいたします。」
  正座のまま、男性側の挨拶を静かに聞きます。
E終了の挨拶   全員が手をついて頭を下げ、終了の挨拶をします。
  「本日はどうもありがとうございました。」
  (男性側と同時に言います)

  以上で儀式は終了です。
  全員が手をついて頭を下げ、終了の挨拶をします。
  「本日はどうもありがとうございました。」

  以上で儀式は終了です。
これにて挨拶儀式は終了です。
通常は、この後、桜茶梅昆布茶にて一服し、食事をしてお開きとなります。

休憩、  食事、  帰り支度
男性側 女性側
F休憩   母親は、お茶とお菓子を出します。
  父親本人は、女性側の御相伴として一緒にお茶を頂きます。
  母親は食事や移動の支度をします。

  料亭などで挨拶を行なった場合は、食事の用意が整うまで、女性側と一緒に休憩します。

  ⇒ 【 お茶・お菓子の準備 について詳細はこちら 】
  足をくずして休憩します。
  通常は、ここでお茶・お菓子を出されて一服します。

  干菓子など、自分のお茶菓子が余った場合は、懐紙に包んで持ち帰るのがマナーです。

  ⇒ 【 かんたんな お茶の作法 は こちら 】
G食事   食事は、結納返しを持参して頂いたお礼として男性側がもてなす意味があります。
  外食の場合は特に、男性側で食事の進行を気配りするよう心がけましょう。
  ⇒ 【 食事 について詳細はこちら 】
  結婚式など今後の予定について、両家で打ち合わせる必要がある場合は、食事をしながら決めておくと、今後の準備がスムーズです。
H帰り支度   結納返しの挨拶を自宅以外で行なった場合は、頂いた結納返しを片付けて持ち帰ります。

  帰り際に、女性側へ結納引出物(手土産)を手渡します。
  ⇒ 【 結納引出物 について詳細はこちら 】
  結納引出物を頂いて、帰ります。