結納・結納返しの手順

  結納返し  (荷入れの日に行なう場合)

結納を頂いた後で、荷入れ(引っ越し荷物の運搬)の日に、女性側の両親と本人で結納返しを持参する場合です。

  まず「荷入れ(引っ越し荷物の運搬)」を行う

男性側 女性側
@到着   玄関にて出迎えます。
  結納返しも行うため、挨拶は、御両親・本人とも
    「おめでとうございます」 または、
    「本日はおめでとうございます」 と挨拶します。
  新婦側に協力し、荷物の運搬を始めます。
※ 結納返しを行う部屋へ荷物を入れないよう気を付けます。
※ 時間を見計らって、新婦側と運送会社スタッフの休憩・昼食の準備をします。
  男性宅へ到着したら父親が先頭で入ります。
  挨拶は、御両親・本人とも
    「おめでとうございます」 または、
    「本日はおめでとうございます」 と挨拶します。
  お菓子などの手土産を持参した場合は、玄関で渡します。
  すぐに引っ越し荷物の運搬を始めます。
  運送会社に運んでもらった荷物を最優先します。
(運送会社ができるだけ早く仕事を終了できるよう協力)
A運送会社の作業終了 ・ 途中休憩をはさむ場合は、飲み物等を準備します。
・ 昼食の準備をします。
・ 運送会社スタッフは昼食を持ち帰る場合が多いので、持ち帰ることのできるように準備します。

・ 早めに作業終了した場合は、少し休憩をしてすぐに結納返しを行います。
・ 荷物のチェックをして、運送会社スタッフを早めに帰します。
・ 荷物を全て搬入してから、結納返しを行い、その後昼食、という順が望ましいですが、作業途中で昼食時間になりそうな場合は、午前中で一旦終了して結納返しを行い、昼食後に残りの荷物を搬入します。

  挨拶の手順

男性側 女性側
@結納を飾る   飾りつけ中は(できれば別室にて)静かに待ちます。   飾りつけは主に両親が行ないます。
  飾りつけ完了したら、父親が「飾りつけが整いましたので、御挨拶をさせて頂きます」と男性側へ合図をします。
A着座 pic_aisatu.jpg(21705 byte)
  座布団に座ります。
  両家が座ったら、全員が座布団を外し(各自の背後へ置きます)、扇子を手前に置きます。
  【  扇子の使い方はコチラを参照  】

  洋室の場合は、扇子を机の上に置きます。
  座布団に座り、女性側が座るのを待ちます。
  両家が座ったら、全員が座布団を外し(各自の背後へ置きます)、扇子を手前に置きます。
  座布団を外し、扇子を置くことが、「これから挨拶をはじめます」という合図になります。
  【  扇子の使い方はコチラを参照  】

  洋室の場合は、扇子を机の上に置きます。
B男性側挨拶   正座のまま、女性側の挨拶を静かに聞きます。   女性側全員が両手をついて頭を下げます。
  頭を下げたまま、父親が口上を述べます。
  述べ終わったら、全員が頭を上げます。

  口上:
  「過日は結構な御結納の品々を頂きましてありがとうございました。本日は吉日の故、御引出結納(おひきでゆいのう)の品を持参いたしました。なにとぞ幾久(いくひさ)しくご受納(じゅのう)下さい。」
(「返す」という言葉を避け、「御引出結納」と言います)
C女性側挨拶   男性側全員が両手をついて頭を下げます。
  頭を下げたまま、父親が口上を述べます。
  述べ終わったら、全員が頭を上げます。

  口上:
  「ありがとうございます。幾久しく(いくひさしく)お受けいたします。」
  正座のまま、男性側の挨拶を静かに聞きます。
D終了の挨拶   全員が手をついて頭を下げ、終了の挨拶をします。
  「本日はどうもありがとうございました。」
  (男性側と同時に言います)

  以上で儀式は終了です。
  全員が手をついて頭を下げ、終了の挨拶をします。
  「本日はどうもありがとうございました。」

  以上で儀式は終了です。
これにて挨拶儀式は終了です。
通常は、この後、桜茶梅昆布茶にて一服し、昼食をとり終了となります。
作業が残っている場合は、あまりのんびりせず、作業を再開します。

休憩、  食事、  帰り支度
男性側 女性側
F休憩   母親は、お茶とお菓子を出します。
  父親本人は、女性側の御相伴として一緒にお茶を頂きます。
  母親は食事や移動の支度をします。

  料亭などで挨拶を行なった場合は、食事の用意が整うまで、女性側と一緒に休憩します。

  ⇒ 【 お茶・お菓子の準備 について詳細はこちら 】
  足をくずして休憩します。
  通常は、ここでお茶・お菓子を出されて一服します。

  干菓子など、自分のお茶菓子が余った場合は、懐紙に包んで持ち帰るのがマナーです。

  ⇒ 【 かんたんな お茶の作法 は こちら 】
G食事   食事は、結納返しを持参して頂いたお礼として男性側がもてなす意味があります。
  外食の場合は特に、男性側で食事の進行を気配りするよう心がけましょう。
  ⇒ 【 食事 について詳細はこちら 】
  結婚式など今後の予定について、両家で打ち合わせる必要がある場合は、食事をしながら決めておくと、今後の準備がスムーズです。
H帰り支度   結納返しの挨拶を自宅以外で行なった場合は、頂いた結納返しを片付けて持ち帰ります。

  帰り際に、女性側へ結納引出物(手土産)を手渡します。   ⇒ 【 結納引出物 について詳細はこちら 】

  作業が残っている場合は、搬入を完了して終わります。
  結納引出物を頂いて、帰ります。
  作業が残っている場合は、搬入を完了して終わります。