その他:結納・結納返しの準備

  結納を飾る位置、座る位置

  結納 や 結納返し での、座る位置についての説明です。

  まず、「上座」「下座」についてです。
  自宅・料亭・ホテル・結婚式場など、場所の違いに関係なく、下表の通りになります。
場面座る位置
男性側女性側
結納、 同時返しの結納、 養子の結納返し 上座 下座
結納返し、 養子の結納 下座 上座
  「結納」 は、「男性側が女性宅へ出向く」 のが本来の形なので、男性側が「客」です。
  自宅でも、ホテルや式場などへ両家が出向くスタイルでも、男性側 が 「上座」 となります。
  「同時返しの結納」 も、「男性側が結納を持ってきたときに、その場で結納返しを渡す」のが本来の形なので、男性側が「客」で「上座」です。


  「結納返し」 や 「養子をもらう結納」 の場合は、「女性側が男性宅へ出向く」 のが本来の形なので、女性側が「客」です。
  自宅でも、ホテルや式場などへ両家が出向くスタイルでも、女性側が 「上座」 となります。



  「上座」「下座」 が分かりにくい場合は、次のように考るとよいです。

  ●  玄関・入り口から遠い側が 上座
  ●  台所に近い側、お茶出しなどの出入りを行いやすい側が 下座
  ●  庭や縁側を背にする側が 上座




  「座る順番」 は、 男性側 も 女性側 も次の通りです。

  ●  両親と本人の場合は、最上座(床の間に近い方) から 父 ・ 母 ・ 本人 の順
  ●  仲人がある場合は、最上座(床の間に近い方) から 仲人(仲人夫妻) ・  父 ・ 母 ・ 本人 の順



その他、和室・洋室など、部屋のタイプによる席次(座る場所)、結納を飾る位置については、以下を参考にしてください。


  席次の説明

○  結納のみ  (男性側から女性側へ持参)  の場合

  和室  (「床の間」が有る場合)
  • 結納を飾る位置---床の間の手前
  • 席次---男性側が上座
  和室  (「床の間」が無い場合)
  • 結納を飾る位置---部屋の正面
  • 席次---男性側が上座
  「部屋の正面」は、特に決まった位置はありません。「飾ったときに見栄えが良く、座りやすい」位置ならどこでも結構です。
  洋間で、正座して和室風に使う場合も同様にお考え下さい。
  洋間  (イス・テーブル有り)
  • 結納を飾る位置---部屋の正面(テーブル上)
  • 席次---男性側が上座
  結納を飾るためのテーブルを用意します。
  大きい結納の場合、敷物のサイズが一帖(180×90cm)なので、できるだけ大きいテーブル(最小でも120×60cm程度)を用意することをおすすめします。


○  結納返し・養子の結納  (女性側から男性側へ持参)  の場合

  和室  (「床の間」が有る場合)
  • 結納を飾る位置---床の間の手前
  • 席次---女性側が上座
  男性側と女性側の位置が、結納の場合と逆になります。
  洋間 の場合も、男性側と女性側の位置が結納と逆になるだけです。


○  同時返しの場合

  和室(床の間が有る場合)
  • 結納を飾る位置---床の間の手前、結納が上座側
  • 席次---男性側が上座
  結納と結納返しの両方が見えるように座るので、女性側の列が少し下がり、男性側との距離を広くします。
  床の間が無い場合や、洋間を和室風に使う場合も同様です。
  和室(部屋が狭い場合)
  • 結納を飾る位置---結納が床の間の手前、結納返しは反対側
  • 席次---男性側が上座
  床の間の有無にかかわらず、結納と結納返しを一列に並べて飾れない場合は、このように、結納返しを反対側に飾ります。
  床の間が無い場合や、洋間を和室風に使う場合も同様です。
   洋間  (イス・テーブル有り)
  • 結納を飾る位置---部屋の正面(テーブル上)、結納が上座側
  • 席次---男性側が上座
  飾るためのテーブルを用意し、結納と結納返しを並べて飾ります。
  結納・結納返しが小さい場合は一緒にテーブル1台の上に並べても構いません。
   洋間  (部屋が狭い場合)
  • 結納を飾る位置---結納が正面側、結納返しは反対側(それぞれテーブル上)
  • 席次---男性側が上座
  部屋が狭い場合は、和室の場合と同じく、テーブルを反対側に追加して、結納返しを飾ります。