その他:結納・結納返しの準備

  慶事の掛け軸を飾る、床の間を飾る

pic_tokonoma.jpg   結納や結納返しを自宅で受ける場合は、客間(床の間がある和室)で挨拶を行います。
  自宅に 床の間がない 場合は、来客用に使える部屋であれば 洋室 でも構いません。

  和室 の場合、結納は床の間の手前に飾ります。
  床の間には慶事用の掛軸をかけ、季節の花を生けます。
  慶事の床の間飾りに相応しければ、季節の花 の代わりに、縁起の良い調度品でも構いません。

  座敷机は使いませんので片付けます。(お茶や食事は、茶托やお膳を使って畳の上に出します)
  座布団を、当日の人数分用意します。座布団は来客用のものを用います。

  膝が痛くて正座が出来ない場合は、和室でも、無理せず椅子を使って構いません。
  客間に仏壇がある場合、仏壇の扉は、飾るのに邪魔にならなければ開けておいて構いません。

  洋室を和室風に使う場合は、床の間の飾りはありません。
  座布団は、和室と同様に考えて用意します。
  ただし、和室のように畳の上にお茶やお膳を出す作法には馴染まないので、結納の挨拶が済んだら 座敷机を出すか、または、机のある部屋へ移動し、机の上でお茶や食事を召し上がっていただくのが良いでしょう。
  あるいは、はじめから座敷机を用意して、結納を机の上に飾って頂いても、問題ありません。

  洋室でイス・机を用いて 挨拶を行なう場合は、結納を飾る机を用意します。

  ⇒ 【その他、和室・洋室での 結納の飾り方・席次の詳細 はこちらを参照して下さい】

  ホテルや料亭で挨拶を行なう場合は、予約の際に「結納で使用します」「同時返しです」等を伝えておけば、適切な部屋の用意をして頂けると思います。
  慶事用の掛け軸は、「松竹梅高砂」または「鶴亀松竹梅」を掛けます。

  慶事の掛け軸は左図のような図案です。
    左側が 「松竹梅 高砂」(しょうちくばい たかさご)、
    右側が 「鶴亀 松竹梅」(つるかめ しょうちくばい) です。

  どちらの掛け軸でも構いませんが、左側の 「松竹梅高砂」 は夫婦和合と長寿を表わし、とくに婚礼時に縁起の良い掛け軸なので、できるだけ「松竹梅高砂」をおすすめします。

  なお、男性側・女性側 両方とも、結納の日取りが決まってから結婚式終了までは、「家庭のお祝い期間」です。
  慶事用の掛軸をお持ちの場合は、お祝いの飾りとして、結婚式終了まで長く床の間に飾って下さい(掛軸の虫干しにもなります)。

  ⇒ 【掛軸全般の扱い方、購入のコツ はこちらを参照して下さい】

  ⇒ 【店頭にて掛軸を販売しております。お気軽にお問い合わせ下さい。】