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  屠蘇器（とそき）は、屠蘇（とそ）を飲むための道具です。
  屠蘇は、1年間の邪気を払い長寿を願って正月に飲む薬酒のことで、数種の薬草を組み合わせた「屠蘇散（とそさん）」を、日本酒や味醂（みりん）に浸して作ります。
  「屠蘇散」は、現在では、ティーバッグタイプのものが販売されており、簡単に「屠蘇」を作ることができます。

  屠蘇の行事は、中国では唐の時代から始まり、日本では平安時代が始まりとされています。
  昔から「一人これを飲めば一家病無く、一家これを飲めば一里病無し」と言われ、正月の祝いの膳には欠かせないものとなっています。
  元日の朝、家族揃って祝い膳を囲み、新年のあいさつを交わしたのち、無病息災を願って屠蘇を 年少者から年長者へ順に飲む のが習わしです。
  平安時代から続く日本の伝統行事をぜひお楽しみ下さい。
  その他、屠蘇・屠蘇器についての詳しい説明は【まめ知識：屠蘇器の使い方】をご覧下さい。

なお、伝統的な形状の屠蘇器は、台の形状（3種類）によりランク分けがあり、

「枠足」

短い脚のついた低い台で、最も安価な形です。

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「松刳足（まつくりあし）」

台に刳り抜き（くりぬき）の装飾があり、中級ランクです。

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「輪島型」

曲げ輪の形の台で、手間のかかる細工です。最も高級です。

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となります。

これに、材質が木製または樹脂製、塗装が本漆またはカシュ―漆・ウレタン塗装、によって値段が異なります。

材質は、
（高価）  木製 > 木質樹脂（木粉と樹脂の混合材） > 樹脂  （安価）

塗装は、
（高価）  本漆 > カシュー漆（カシューナッツの漆） > ウレタン塗装  （安価）

です。